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2023 年度 実施状況報告書

敵対的生成ネットワークを用いた新しい原理にもとづくDSAの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08063
研究機関広島国際大学

研究代表者

山本 めぐみ  広島国際大学, 保健医療学部, 講師 (50412333)

研究分担者 大倉 保彦  広島国際大学, 保健医療学部, 教授 (80369769)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードDSA / 血管造影 / 深層学習 / 敵対的生成ネットワーク / IVR
研究実績の概要

本研究の目的は深層学習を用いて,被験者の自由呼吸下で撮影が可能で,かつ被曝線量を大幅に低減できるDSA法の開発を行う.本研究によって,造影後画像であるライブ画像撮影時の呼吸停止は必要なくなる.また,これまで臓器の動きがあるため適用できなかった心臓領域および撮影系が移動する下肢領域などにもDSAが適用できるようになる.さらに,微小な動きによるアーチファクトも低減されるため,通常のDSA画像では観察困難な微小血管や血管の形態なども観察可能となり,診断等で有用となる.これにより任意の部位でのDSAが可能となり,結果として血管造影に比べて造影剤の使用量を減らすことができるDSAの適用範囲が広がり,造影剤による副作用低減が期待できる.本研究では,これまでのDSAのようにライブ像からマスク像を減算すると動きによるアーチファクトが生じるため,ライブ像から直接DSA像を得よ
うとする手法を考案している.
今年度は,昨年度の実績に基づいて,血管造影像の画像データベースを構築と深層学習モデルの比較・検討を行った.具体的には,造影後画像および病院で作成されたDSA画像のそれぞれについて,ニューラルネットワークの効率的な学習を行うため画像パッチを作成した.ここで造影後の画像パッチは「入力データ」に,病院で作成されたDSAの画像パッチは「教師データ」に対応する.そして,敵対的生成モデルであるpix2pix,CycleGANと, FCNのU-netの3つのタイプのモデルを作成し,画像データベースのデータを用いて学習を行い,結果として出力される画像の画質を元にモデルの層数やハイパーパラメータを変更し,モデルの最適化を行った.しかし,ハイパーパラメーターの設定や最適化に時間を要している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ハイパーパラメータの最適化と学習時間に時間を要している.

今後の研究の推進方策

ハイパーパラメータの設定について最低化の戦略を立て,実装し,効率的な最適化を図る.

次年度使用額が生じた理由

半導体不足による物品購入の遅延があったため.
計算速度を向上させるため、高速な演算器の導入等を行う.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 深層学習の画像生成モデルを使ったDSA法に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      山本めぐみ, 大倉保彦
    • 学会等名
      日本放射線技術学会第79回総会学術大会
  • [学会発表] Development of a Method for Improvement of SPECT Images Reconstructed from Sparce Projection Data by Deep Learning Technique2023

    • 著者名/発表者名
      矢野玲奈, 大倉保彦,山本めぐみ
    • 学会等名
      ICRPT International Conference on Radiological Physics and Technology 2023
    • 国際学会
  • [学会発表] SPECT image reconstruction from sparse projection data using deep learning model trained by randomly generate training phantom2023

    • 著者名/発表者名
      EANM  European Association of Nuclear Medicine 2023
    • 学会等名
      Reina Yano, Yasuhiko Okura, Megumi Yamamoto

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公開日: 2024-12-25  

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