神経変性疾患におけるPET分子イメージングは、直接脳内沈着物を描出できるため、現在最も診断に有効な検査とされている。しかし一部の患者に対してしか保険適応にもなっておらず、研究ベースで高額な費用がかかり、一般の患者は享受できない現状である。一方MRIはより安価で多くの施設で試行可能である。かつMR撮像法と解析手法の進歩は目覚ましく、分子レベルの異常を指摘出るようになっている。今回の我々の研究はMRIを用いた神経変性疾患の病態解明に貢献したのと同時に、MRIとPETデータとの相関を示し、MRIの有効性をも示した。この研究を発展させれば、将来医療費の削減や早期診断、発症予防への貢献が期待される。
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