研究課題/領域番号 |
20K08083
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 教授 (20457427)
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研究分担者 |
久保 雄一郎 九州大学, 医学研究院, 助教 (00844804)
栂尾 理 九州大学, 大学病院, 助教講師 (10452749)
石松 慶祐 九州大学, 大学病院, 医員 (20800147)
牛島 泰宏 九州大学, 大学病院, 助教 (40432934)
和田 達弘 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (60444832)
高山 幸久 九州大学, 大学病院, 助教 (60546563)
中山 智博 九州大学, 医学研究院, 講師 (70419571)
徳永 千晶 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (90645574)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | APT / liver / HCC |
研究実績の概要 |
Breath-hold 2D fast-spin echo Dixon imaging with intrinsic B0 correctionを用いて、呼吸停止下に撮影可能となるようにパラメーターを最適化した。FOV= 360×360 mm2, 1 slice (5mm), Pixel size 1.4×1.4 mm2, TR/TE = 2400 msec / 5.1 msec, Saturation pulse: power = 1.5 μT, duration = 250 msec, 500 msec, 1000 msec, 7 frequency offsets around ± 3.5 ppm and an off-resonance at -1560 ppm, Vary echo shift (ES) 3 times at +3.5 ppm, Acquisition time: 21 secである。APT signalは、-3.5ppmから+3.5ppmの信号強度を差分し、reference(-1560ppm)の信号で除した値に、T2延長の強いものからの信号が低下するような補正を行った。28症例に対してAPT-weighted mapが撮影され、Durationである印加時間毎の画質を比較した。Map上の肝実質の均一性を3段階(Score 3: ほぼ均一、Score 2: やや不均一だが解析は可能、Score 1: 不均一が目立ち解析不能)で評価した。その結果、印加時間250 msecでは、Score 3が8例、Score 2が13例、Score 1が7例、印加時間500 msecでは、Score 3が1例、Score 2が7例、Score 1が20例、印加時間1000 msecでは、Score 3が0例、Score 2が3例、Score 1が24例であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
シークエンスの開発にあたり、印加時間が長くなる場合の画質向上に対処していく必要があることがわかったが、印加時間250 msecでは比較的良好な画質が得られ、一定の成果を得たものと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
現状の画質では小さな腫瘍のAPT signalが正確か否か不明な点もあるため、肝実質全体など大きな対象から検討を始めることも考慮する。印加時間250 msecのみ症例収集を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
APTイメージングのパラメーター調整を行ったが、中々良好な画像が得られず、多くの時間を費やしてしまったことと、コロナ禍のため学会参加や講師の招聘が出来なかったため次年度使用額が生じてしまった。
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