研究課題/領域番号 |
20K08083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 琉球大学 (2021-2023) 九州大学 (2020) |
研究代表者 |
西江 昭弘 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20457427)
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研究分担者 |
久保 雄一郎 九州大学, 医学研究院, 助教 (00844804)
栂尾 理 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10452749)
石松 慶祐 九州大学, 大学病院, 助教 (20800147)
牛島 泰宏 九州大学, 大学病院, 講師 (40432934)
和田 達弘 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (60444832)
高山 幸久 九州大学, 大学病院, 助教 (60546563)
中山 智博 九州大学, 医学研究院, 講師 (70419571)
徳永 千晶 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (90645574)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | APT imaging / 肝機能 / 線維化 / 壊死炎症 / 肝細胞癌 / 限局性結節性過形成 |
研究成果の概要 |
研究結果を総括すると、(1) presaturation pulseの印加時間は250 msecが最適、(2) 限局性結節性過形成のAPT signalは高値を示す可能性がある(ただし、今後の症例の蓄積が必要である)、(3) 肝実質のAPT signalはタンパク合成の見地から肝機能や線維化・壊死炎症を反映することが示唆される、の3点と考えられる。シークエンスの開発を進めていくにあたり、APTイメージングの画質の安定性から、小病変に対する解析の正確性には懸念が生じたため、評価する肝腫瘍はサイズの大きなものに限定することにした。そのため肝細胞癌症例の収集に制限が生じた。
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自由記述の分野 |
MRI
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝細胞癌は全国のがん年齢調整死亡率でも上位を占める悪性腫瘍である。肝機能、腫瘍の個数とサイズに基づく治療のアルゴリズムが提唱されているが、個々の腫瘍の悪性度は様々であるため、それに応じたテーラーメードの治療法選択が望まれる。従来のAPTイメージングは撮像時間が長く、対象に動きの懸念がある領域では撮影が困難であったが、呼吸停止下で撮像可能なAPTイメージングを開発する点で学術的意義がある。タンパク質合成能やpHの観点から肝機能、肝臓病理、肝細胞癌などの肝腫瘍の悪性度および予後をMRIで評価する初めての試みであり、社会的意義も備えた研究であると考えられる。
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