本研究では、がん免疫治療において、その治療効果に主要な役割を担う免疫細胞を直接放射標識することで、免疫細胞そのものを治療効果判定のイメージングプローブとして開発を行い、がん免疫および細胞治療の細胞追跡評価のプラットフォーム技術の確立を目指す。 本年度は免疫細胞プローブの作成のため、SplenocyteおよびCD8Tcellの放射標識法の検討を行った。2種の細胞において、得られた比放射能はPETイメージングおいて、細胞を可視化するのに十二分な放射能を得ることができた。また治療効果判定のための動物モデルの作成を行った。PD-1、PD-L1、CTLA-4抗体をもちいたマウスにおける治療モデル、および腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の程度を数種のがん細胞株において確認し、TILrich腫瘍モデルおよびTILpoorモデルを確立した。次年度は上記モデルにおいて、細胞PETプローブを投与し、PETイメージングにおける治療効果判定を可視化する。
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