研究課題/領域番号 |
20K08114
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
尾田 済太郎 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特任講師 (80571041)
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研究分担者 |
木藤 雅文 熊本大学, 病院, 特任助教 (40744909)
高潮 征爾 熊本大学, 病院, 助教 (50573599)
辻田 賢一 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (60571263)
中浦 猛 熊本大学, 病院, 准教授 (90437913)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 心筋ECV / 心臓CT / 心アミロイドーシス |
研究実績の概要 |
2020年度はCT-ECVの撮影法・解析法の最適化の検討を行った。CT-ECVの手法である「Subtraction法」と「Iodine法」のECV定量の精度と特性をMRI-ECVをリファレンススタンダートとして検証した。心臓CTと心臓MRIが施行された21症例のECVを解析した。CTでは単純画像、遅延造影、ヨード密度画像を作成し、iodine法とsubtraction法でECVを計測し、MRI-ECVと比較した。計測は中間部左室短軸像で行った。結果としてIodine法とsubtraction法のECVは高い相関を示した(r=0.91)。MRI-ECVとの比較では、iodine法(r=0.95)がsubtraction法(r=0.84)よりも高い相関を示した。本検討から心臓CTを用いたECV測定においてiodine法はsubtraction法と比べて、高い精度の計測が可能であることが分かった。 今後は心アミロイドーシスにけるCT-ECV所見について検討を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね計画通りの進捗である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は心アミロイドーシスと鑑別を要する他疾患(肥大型心筋症、高血圧性心臓病、大動脈弁狭窄症)とのCT-ECV所見の相違について検証を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初、データ解析用ノートパソコンを2台購入予定であったが、現時点での検討では1台で対応が可能であったため、もう1台の購入を保留している。そのため、次年度使用額が生じたと考える。新型コロナウイルス感染拡大の影響で出張旅費の計上がなかったことも次年度使用額が生じた理由と考える。 次年度に予定しているもう1台のデータ解析用ノートパソコンと関連するソフトウェアを購入する予定である。
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