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2020 年度 実施状況報告書

超高線量率スリットビームと金属ナノ粒子を併用した異次元・放射線治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08134
研究機関神戸大学

研究代表者

椋本 成俊  神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (70634278)

研究分担者 赤坂 浩亮  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (20707161)
佐々木 良平  神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
宮脇 大輔  神戸大学, 医学部附属病院, 特命准教授 (30546502)
中山 雅央  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (60582004)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードマイクロスリットX線照射 / 放射光 / FLASH Radio Therapy
研究実績の概要

今年度は新型コロナウィルス感染症の影響もあり、SPring-8での放射光照射実験が実施できなかった。しかしながら、動物実験における腫瘍モデルの作成や、肺転移モデルマウスの作成は問題なく実施できており、未治療での生存期間の検討などを実施した。放射光の照射実験が実施できれば非常に有用な実験データが得られると考えられる。
腫瘍モデルの生着期間や生存期間は癌種によって異なるが、ヒト膵癌由来のMIAPaca2では生着までやく3週間、生存期間は生着後約1か月であり、生着後なるべく早い段階での放射光照射が治療に有用だと考えられる。
肺転移モデルマウスの作成では生着まで約1か月、生存期間は約3か月でありこちらも腫瘍モデルと同様に生着後期間を空けずに照射実験を行う予定である。
SPring-8での放射光照射実験までに、神戸大学医学部にある放射線照射装置においても照射実験を行い、放射光と通常のX線照射装置における線量率の違いによる抗腫瘍効果の検討を追加し、FLASH Radio Therapyの抗腫瘍効果や正常組織反応の解明の一助になるよう検討を加える。
さらに、効率的なマイクロスリットビーム照射を行うためのコリメータの検討も実施しており、次年度はその開発も並行して実施していく予定である。コリメータの開発により、より多様な線量設定が可能となり、より詳細にFLASH Radio Therapyが検討可能になると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度は新型コロナウィルス感染症の影響もあり、SPring-8での放射光照射実験が実施できなかった。

今後の研究の推進方策

放射光照射実験を実施できるよう、SPring-8に実験計画の申請を行っている。採択されれば2021年後半での実験実施であり、新型コロナウィルス感染症もある程度終息し、実験可能になることを期待している。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染症の影響もあり、SPring-8での照射実験が実施できなかったため、繰越金が発生した。次年度以降にSPring-8での照射実験が可能になれば繰越金も含めて使用することになると考えられる。

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公開日: 2021-12-27  

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