研究課題/領域番号 |
20K08141
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
西尾福 英之 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80458041)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Interventional radiology / hypoxia / ナノドラッグデリバリーシステム |
研究実績の概要 |
肝転移に対して血管塞栓術によるhypoxiaと免疫逃避との関連性について病理学的に検討している。とくにVEGF阻害薬によって腫瘍の微小環境がどのように変化し、結果として腫瘍血管の構造の変化を病理学的に検討している。ただ、病理標本の作製に時間がかかっており、同時並行としてたんぱく解析を実施したり、in vitroでの腫瘍細胞との関係性についても検討している。また、DDSの開発としては、ナノ粒子の適切な大きさの検討も実施している。腫瘍細胞内の間質圧の変化についても生体で評価し、超音波との相関性についても評価していく計画である。適正な投与方法や量が決定すれば、さらに検体を増やして有効性について評価する。免疫逃避との関係を評価するために免疫治療薬との併用も検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究全体の遅延を認めている。コロナ関連の影響による病理標本の結果が遅延しているためであるが、現在、進捗も正常に戻りつつあり、引き続き病理標本結果の検討に入る準備祖している。
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今後の研究の推進方策 |
肝腫瘍への塞栓術と抗VEGF薬投与の影響について肝腫瘍の病理標本、血液検査の結果により血中VEGFの推移と腫瘍内の血管構築の変化について複数の投与方法によって検討していく。また、腫瘍細胞内の間質圧の変化についても生体で評価し、超音波との相関性についても評価していく計画である。適正な投与方法や量が決定すれば、さらに検体を増やして有効性について評価する。免疫逃避との関係を評価するために免疫治療薬との併用も検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
肝腫瘍モデルの病理標本の作成(免疫染色や抗体検査)が遅れている。コロナ関連の影響により提出検体の結果が遅れている影響がある。代替えとして、自前で可能なウエスタンブロット法を用いたタンパク定量を実行し、腫瘍モデルの評価などを実施している。また、腫瘍内間質圧の評価を低侵襲に画像で可能かどうかを超音波elastographyを用いて評価している。
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