肝細胞癌ラットモデルを用いて抗VEGF薬の投与による腫瘍内の異常血管構築とVEGF濃度との関係について検討を行った。診断機器として超音波を用いて、エラストグラフィーの技術を応用し、腫瘍の硬度を測定し、間質圧の変化を確認した。 今回の検討では、抗VEGF薬の濃度を一定として、投薬期間により腫瘍の硬度変化が生じるかを調査した。濃度一定の場合、投与期間4日目前後で硬度に有意な差が生じた。今後は、腫瘍内におけるFGFRの活性化などについても調査をしていく計画である。 また、現在、抗VEGF薬の投与量と期間を調整して、動脈塞栓術への影響について検討している。
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