研究課題/領域番号 |
20K08144
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
斉藤 アンネ優子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30348916)
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研究分担者 |
大西 洋 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30213804)
野澤 桂子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 室長 (30469449)
染谷 正則 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (60404711)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 全脳照射 / 頭髪 / アピアランスケア / 脳転移 / 放射線治療 |
研究実績の概要 |
前半の全脳照射後の頭髪の状況の多施設共同観察研究が進行中である。5施設から、合計44例の登録をいただいた。現状は、頭皮の評価は行わず、症例集積の状況である。 症例集積が予定より遅い理由として、 COVIDの影響ももちろんあるが、適格条件が厳しすぎること、全脳照射後、頭皮の撮影のために来院する回数が多く、条件を満たせないため参加を躊躇するケースも多いことなどが挙げられ、zoomで3回の会議を行い、照射線量の縛りを外すことで適格条件をゆるめること、また、通院回数は同じままで、ただし、すべての通院を義務化するわけではなく、患者さんが可能な範囲で通院していただく状況に、条件をゆるめた。 また、当初、80例集積としたが、これは、全脳照射の患者の全身状態が悪いことを踏まえ、半数が脱落することを想定した数である。今までの症例を確認すると脱毛のピークはほとんどの症例で8週目あたりであり、8週目までの経過観察が行えた症例を評価可能と判定することとした。研究実施期間の猶予が少ないことを考えると、当初の予定どおり愚直に80例を蓄積するのではなく、評価可能例が40例になった段階で、次の研究に進む方針へ変更することが得策と思われた。 これを踏まえて研究実施計画書を書き直し、順天堂浦安病院の倫理委員会に提出した。また、IMRTを利用した頭皮温存についても、実施計画書の作成を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の影響で、患者が少ないこと、また、そのため、患者が通院を控えており、経過観察が思うように行えなかったこと、さらに、適格基準が厳しすぎたこと(こちらは、研究に大きな影響を与えない部分を変更しました)
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今後の研究の推進方策 |
適格基準は、照射線量の縛りを外すことでゆるめ、また、通院回数は同じままで、ただし、すべての通院を義務化するわけではなく、患者さんが可能な範囲で通院していただく状況に、条件をゆるめた。 また、当初、80例集積としたが、これは、全脳照射の患者の全身状態が悪いことを踏まえ、半数が脱落することを想定した数である。今までの症例を確認すると脱毛のピークはほとんどの症例で8週目あたりであり、8週目までの経過観察が行えた症例を評価可能と判定することとした。当初の予定どおり愚直に80例を蓄積するのではなく、評価可能例が40例になった段階で、次の研究に進む方針へ変更することとした。 これを踏まえて研究実施計画書を書き直し、順天堂浦安病院の倫理委員会に提出した。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19のため、国際学会への参加ができなかった。 本年、予定していたものを次年度に行くことで、来年度で使用する予定である。
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