研究実績の概要 |
子宮頸癌の肥満患者の画像データを用いて、数値シミュレーションモデルと深部領域加温の加温モデルを作成し、より良好なSAR分布や温度分布が達成できる加温設定を解析した。結果としてオーバーレイボーラスの使用、オーバーレイボーラス内の電気伝導性の最適化、また、殿裂部にボーラスを設置することで、深部腫瘍のSARや温度上昇と皮下脂肪の過熱の軽減が得られることを確認した。この内容は、Ohguri T, et al. Optimization of the Clinical Setting Using Numerical Simulations of the Electromagnetic Field in an Obese Patient Model for Deep Regional Hyperthermia of an 8 MHz Radiofrequency Capacitively Coupled Device in the Pelvis. Cancers. 2021;13:979.に論文発表を行った。論文発表を行った数値シミュレーションモデルに準じた加温手法で、強度変調放射線治療による放射線療法と温熱療法の併用治療を行った前立腺がん患者の治療成績と温度因子との関連に関する論文発表を行った。直腸腔内温度上昇を基にした温度因子と治療成績との間に関連性があり、数値シミュレーションを用いたより良好な温度分布による温熱療法の実施が、臨床的に意義がある点が明らかにし、Nakahara S, et al. Intensity-Modulated Radiotherapy with Regional Hyperthermia for High-Risk Localized Prostate Carcinoma. Cancers. 2022;14:400.に論文化した。
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