研究課題/領域番号 |
20K08191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
齋木 宏文 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (50813797)
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研究分担者 |
黒田 英克 岩手医科大学, 医学部, 特任教授 (70382596)
塩畑 健 岩手医科大学, 医学部, 助教 (60802410)
小山 耕太郎 岩手医科大学, 医学部, 教授 (80170398)
中野 智 岩手医科大学, 医学部, 講師 (40748638)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | フォンタン循環 / フォンタン術後症候群 / フォンタン関連肝障害 |
研究成果の概要 |
フォンタン術後症例では術後経過年数と共に肝静脈酸素飽和度が上昇するトレンドを示した。この上昇は16歳以上の成人期フォンタン症例において肝線維化やフォンタン関連合併症の存在と関連する一方、インドシアニングリーンで評価する肝予備能の改善と関連した。このことは肝静脈酸素飽和度がフォンタン関連肝障害における肝の構造変化(線維化)-機能不整合を反映する可能性を示唆した。16歳未満の若年フォンタン症例において肝静脈酸素飽和度高値を示す症例も多く認められ、今後若年層における肝静脈酸素飽和度上昇の臨床的意義について解析を継続し、末梢臓器障害予防に向けた管理指針となるかを検討する必要がある。
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自由記述の分野 |
小児循環器病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フォンタン手術の周術期管理が改善し、フォンタン術後遠隔期合併症に苦慮する症例が増加している。主要な合併症であるフォンタン関連肝障害において、本研究で用いた方法、特に肝静脈酸素飽和度は肝予備能を維持・代償しながらもフォンタン関連肝障害が始まる初期病態を反映する可能性があり、予後指標・管理指針として、今後確立が期待される。
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