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2022 年度 研究成果報告書

治療遺伝子搭載ナノ粒子を用いた小児・AYA世代がんに対する革新的治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08227
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関信州大学

研究代表者

齋藤 章治  信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (10623762)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードリポソーム / mRNA医薬 / Caspase 9 / アポトーシス / 遺伝子治療
研究成果の概要

本研究では、腫瘍指向性脂質ナノ粒子(LNP)と誘導性カスパーゼ9(iC9)mRNAを組み合わせて、難治性がんに対するの新規治療法を開発することを目的とした。LNPの抗腫瘍効果は、MDA-MB231、SKBR3、MCF-7の3つの乳がん細胞株で検証した。iC9 mRNAを内包したLNP(iC9-LNP)は、CID存在下において、in vitroで3つのがん細胞株すべてに対して細胞傷害活性を示した。この治療法に対する感受性はがん細胞株間で不均一であり、BAX/Bcl-2比がこの違いと関連している可能性が示唆された。本遺伝子治療法は、難治性がんの治療における有望な代替手段となる可能性がある。

自由記述の分野

血液腫瘍、免疫療法、遺伝子治療

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において、難治性乳がんに対する、腫瘍指向性脂質ナノ粒子(LNP)と誘導性カスパーゼ9(iC9)mRNAを組み合わせた新規遺伝子治療法の開発に成功した。本研究では乳がんを対象に治療効果を検証したが、本遺伝子治療法は、理論的にはがん種によらず有効性が示せるため、さまざまながん種に対する治療法に応用できる。また、アポトーシス関連の解析を行ったところ、乳がんにおいてはより悪性度の高いがん種において感受性が高いことを示した。このため、本疾患は難治性がんに対する有望な治療法として応用できる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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