研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膜性腎症患者の抗原として、近年PLA2R以外にも次々と新規抗原が同定されている(THSD7A, NELL1, SEMA3B, PCDH7, HTRA1, EXT1/EXT2, NCAM1, FAT1, NDNF等)。これらの多くの解析では患者の腎組織において原因となる抗原が増加しているという変化をスクリーニングに使用している。本研究では組織ではなく血中の自己抗体をスクリーニングするため、既存の研究で検討されていなかった情報を捉えられていると考えている。また疾患群で複数の抗原に対する抗体が検出されることから、エピトープスプレディングの可能性についても検討する必要があると考えられた。
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