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2022 年度 研究成果報告書

ヘッジホッグ異常症の病態解明と効果的阻害薬の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08252
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

藤井 克則  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (70344992)

研究分担者 宮下 俊之  北里大学, 医学部, 教授 (60174182)
塩浜 直  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (10737034)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードヘッジホッグシグナリング / Gorlin 症候群 / PTCH1 / ヘッジホッグ / 基底細胞癌 / 髄芽腫 / 基底細胞母斑症候群 / GLI1
研究成果の概要

ヘッジホッグ異常症はヘッジホッグシグナル構成分子の異常により発症する疾患群である。今回ヘッジホッグの受容体PTCH1の変異で発症するGorlin症候群の患者細胞を用い、阻害薬は千葉大学薬学部石橋研究室の天然化合物ライブラリーを用い、Gorlin症候群患者由来皮膚線維芽細胞に対して48時間添加し、細胞を破砕してRT-PCRにより下流のGLI mRNAを測定することで阻害効果を判定した。効果判定には阻害剤として確立しているvismodegibとcyclopamineを用いて合計10種類の天然化合物を同定した。興味深いことに6種で共通の中心構造を有しておりこれが阻害効果を示していることが示唆された。

自由記述の分野

小児神経学、遺伝性腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヘッジホッグシグナル異常症の効果的阻害薬は将来発症する癌の治療および予防に不可欠である。既存のvismodegibが粘膜症状や消化管障害のために臨床応用が滞る状況で、今回の新たな阻害薬の同定は今後の治療薬確立の第一歩となると考えられる。現在阻害効果の分子的部位の同定のため、PTCH1, SMO, GLI2,およびGLI3のmRA測定を行っており、vismodegibの抑制効果と比較することで臨床応用の可能性について検討している。本経路の異常で発症する基底細胞癌や髄芽腫の今後の治療に新たな展望を与えるとともに、将来のGorlin症候群を始めとする遺伝病治療の契機になることに異議深いと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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