間葉系幹細胞(MSC)の代謝経路の多様性がMSCのstemnessに影響するか検討した。まず、stemnessを高、中、低の3群に分けたMSCを用いて行なったメタボローム解析を調べたところ、3群がそれぞれ共通の代謝プロファイルを形成しており、遺伝子発現解析結果を組み合わせた結果、TCAサイクルに関与する特定のアミノ酸が優位に変化することが同定された。次に、先天性骨系統疾患である低ホスファターゼ症(HPP)のMSCのメタボローム解析を行ったところ、タウリンが低下していることが明らかとなった。タウリンを付加したところ、自己複製能および脂肪分化能が促進された。
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