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2022 年度 実績報告書

リボソームタンパク質のリン酸化を介した先天性貧血における造血制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K08260
研究機関琉球大学

研究代表者

鳥原 英嗣  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50757218)

研究分担者 仲嶺 三代美  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20381105) [辞退]
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードダイアモンド・ブラックファン貧血 / リボソームタンパク質 / リン酸化 / ゼブラフィッシュ / 疾患モデル
研究実績の概要

リボソームタンパク質(RP)S19遺伝子は、Diamond-Blackfan貧血(DBA)の原因遺伝子として知られている。RPS19の変異によって、がん抑制遺伝子であるTP53経路が活性化されることが明らかとなっているが、発症機序の詳細な分子機構は不明な点が多い。これまでに私達は、DBA患者で変異が報告されているRPS19の59番目セリン(Ser59)について、複数のリン酸化酵素によってリン酸化されることを見出している。また、小型魚類のゼブラフィッシュを用いて、オルソログのrps19 Ser59のリン酸化状態を変化させると赤血球造血が障害されるという結果を得ており、TP53経路以外の未知のDBA発症メカニズムについて、検討をおこなった。
本研究では、(1)rps19 Ser59のリン酸化・非リン酸化の状態における解析と、(2)リン酸化酵素pim1のリン酸化制御が与える影響の解析両面から、赤血球造血へのリン酸化の影響を検討した。(1)については、ノックダウン・レスキュー実験を用い、得られた胚から赤血球細胞を単離したところ、赤血球細胞では、他の組織と異なる遺伝子発現パターンが得られた。また、RNA-seqにより、リン酸化、非リン酸化状態に特異的な発現プロファイルが得られた。(2)については、これまで作製したノックダウン・ノックアウトゼブラフィッシュでの解析に加え、阻害剤によっても同様に赤血球造血が障害されるという結果を得た。今後はこれらのモデルを用いて、rps19のリン酸化が個体中で赤血球造血にどのように関与しているのかを解析し、未知の発症分子機構の解明を目指す。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Regulation of erythropoiesis by phosphorylation of ribosomal protein S19 in the zebrafish model2022

    • 著者名/発表者名
      鳥原英嗣、黒柳秀人
    • 学会等名
      第23 回 日本RNA 学会年会

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公開日: 2023-12-25  

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