研究課題/領域番号 |
20K08261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 真紀 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50423794)
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研究分担者 |
郷 勇人 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30443857)
桃井 伸緒 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10285033)
橋本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50322342)
吉野 大輔 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80624816)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 新生児慢性肺疾患 / 人工呼吸器関連肺傷害 / microRNA |
研究成果の概要 |
マウス新生仔用人工呼吸器を用いた研究を行う予定だったが、呼吸器の完成・導入が大幅に遅れたため培養細胞伸展装置を用いた実験を併行して行った。MLE12細胞を120%、1Hzで伸展を行った所、未伸展のコントロール群と比較し、伸展24時間で、microRNA(miR-34a, miR-21、TGFb、IL-6のmRNAの発現が増加した。この結果は、in vivoでの実験を進める上で非常に重要な結果であった。今後は、当初予定していた動物実験を行ない、マウス肺でのmiRNAとmRNAの発現解析を行う予定である。また、miR-21抑制剤やmiR-34a抑制剤を用いたin vitro実験も行う予定である。
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自由記述の分野 |
新生児
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本における総出生数は減少傾向にあるが、早産児や低出生体重児の割合は減少していない。超低出生体重児の生存率は改善していながらも、約30%は重症慢性肺疾患に至ると言われ、精神運動発達遅滞の併発率が高い。CLDの重要な病因の一つとされているのは人工呼吸器による圧損傷や量損傷などの肺傷害である。本研究では、未熟肺にかかる機械的ストレス(メカニカルストレス)とマイクロRNA(miRNA)に着目し、CLDの病態を解明することを目的とする。未熟児の後遺症なき救命のためには、CLDのさらなる病態解明と新規治療薬開発が急務であり、本研究によりCLDの新たなメカニズム解明と臨床応用への展開が期待される。
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