• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

エリスロポエチンの腎線維化と間質浸潤マクロファージに及ぼす影響の検討

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K08263
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

西田 眞佐志  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (50275202)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード腎線維化 / エリスロポエチン / マクロファージ / 片側尿管結紮
研究成果の概要

本研究ではマウスを用い片側尿管結紮により腎線維化を誘導し、腎線維化の出現後に造血ホルモンであるエリスロポエチン(EPO)を投与した場合にも腎線維化の進行が抑制されることを示した。同時にコラーゲンを産生する筋線維芽細胞の減少と遺伝子レベルでⅠ型コラーゲンの産生抑制がみられた。腎障害の早期より腎間質にマクロファージの浸潤がみられ、腎線維化の進展に重要な役割を演じていると考えられるが、EPO投与により間質浸潤マクロファージの極性に変化が認められ、腎線維化抑制効果に関与している可能性が考えられた。

自由記述の分野

小児腎臓病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

腎線維化は、末期腎不全に至る進行性の腎障害において共通にみられる病理組織像であるが、腎線維化に対する有効な治療法は未だ確立されていない。慢性腎臓病(CKD)は成人の8人に1人が罹患する国民病で、末期腎不全への進行は透析医療費の増大を招くだけでなく、CKD患者では脳心血管病の併発も多く、CKDに対し適切な治療介入を行うことは極めて重要な課題である。一方、エリスロポエチン(EPO)の腎保護作用が報告されているが、その詳細は未だ不明であり、本研究はEPOの作用が間質浸潤マクロファージを介する可能性およびEPOが進行性の腎機能障害に対する有効な治療法となり得る可能性を示した点で意義深いものである。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi