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2022 年度 実績報告書

慢性肝疾患の進展における細胞内輸送の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K08287
研究機関大阪大学

研究代表者

阪森 亮太郎  大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任講師 (10644685)

研究分担者 巽 智秀  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20397699)
疋田 隼人  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20623044)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード脂肪生成
研究実績の概要

Planar cell polarity effectorsは、Rab8小胞へのDishevelledのFuzzyリクルートメントに依存するメカニズムを介して、一次繊毛の基部に輸送される。Planar cell polarity活性は、Wntシグナルと直接交差している。Rab8欠損MEFではWntシグナロソーム活性が亢進していたことから、繊毛誘導したWTおよびRab8欠損MEFでWnt受容体であるFzd2を免疫蛍光染色した。55%のWT MEFでは、血清飢餓前(0時間)に、Fzd2は一次繊毛の基部にある大きな膜「パッチ」に局在していた。24時間の血清飢餓後、一次繊毛の基部にあるFzd2のパッチは、WT細胞の88.7%で検出され、多数の小さなFzd2の斑点を認めた。Rab8a KO MEFでは約50%が一次繊毛に局在するFzd2膜パッチを示し、24時間の血清飢餓後に80%に増加した。Rab8a KO MEFは血清飢餓前でも多くの蛍光Fzd2斑点を認め、これらは血清飢餓24時間後に増加した。Rab8a KO MEFとRab8b KD MEFは繊毛の基部にほぼ同数のFzd2パッチを有していたが、Rab8b KD MEFでは繊毛に関連したパッチは比較的小さく、Rab8b KD細胞は飢餓前後ともにFzd2斑点を欠いた。Rab8a KO; Rab8b KD MEFは、飢餓前には繊毛関連Fzd2斑点が少なく、24時間の血清飢餓後に顕著となった。Rab8a KO; Rab8b KD細胞においてFzd2の斑点形成は損なわれなかった。Kif3a KO MEFは、一次繊毛を欠くものの、Fzd2膜パッチとFzd2斑点を含んでいた。Rab8はWntシグナル成分の膜位置の制御と、脂肪生成シグナルに応答した適切なMEF分化に重要な役割を果たすことが示唆された。

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公開日: 2023-12-25  

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