これまで経験を積み上げてきたヒトゲノムあるいはがんゲノムやトランスクリプト研究といった特徴的な基盤の上に、さらにメタゲノムという共生する非宿主生物由来の新たな情報を加えることで、独自のアプローチで非ウイルス性肝癌のリスク因子に迫ることを目指す。食生活の変化を含めた環境要因などの外的要因がリスクを高めるとも推測されるが、それに影響をうけて可逆的に変化をするメタゲノム情報と、一生変わることなく安定なヒトゲノム情報とを網羅的に統合解析するのは、新たな手法である。これまでの単階層解析では見えてこなかった未知の特徴量の抽出を行い、より有用な疾患リスク評価を行うことで、これら疾患群の診療への貢献を目指す。
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