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2021 年度 実施状況報告書

口腔・腸内細菌と濾胞性ヘルパーT細胞を標的とした自己免疫性肝炎の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K08290
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

阿部 和道  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30468128)

研究分担者 高橋 敦史  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (40404868)
林 学  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80745787)
大平 弘正  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90274951)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード自己免疫性肝炎 / 口腔・腸内細菌叢 / 濾胞性ヘルパーT細胞 / Veillonella
研究実績の概要

【背景と目的】自己免疫性肝炎(AIH)における口腔・腸内細菌叢異常が認められ, 特にVeillonellaの相対的増加の報告が散見される. しかし, その直接的な影響は不明である. 本研究の目的は, 口腔細菌 (Veillonella dispar)がAIHの病態に及ぼす影響を明らかにすることである. 【方法】 1. まず, AIH患者18名と健常者(HC)12名の口腔細菌叢を次世代シーケンサーで評価し, Veillonella disparの相対的増加を確認する.2. 次にS-100タンパク質を精製し, AIHマウスモデルを作成する. 3. 最後にAIHモデルにVeillonella disparを経口投与し, 肝炎の程度, 肝臓、脾臓の濾胞性ヘルパーT細胞やサイトカイン, 腸内細菌叢, 腸管透過性を評価する. 【結果】AIHでは健常者と比較して口腔細菌叢において有意にVeillonella disparが増加していた. さらに, PICRUSt2ソフトウェアを使用して, さまざまな推定メタゲノムの機能的多様性を評価した. 計7つの予測される代謝経路は、AIHとHCの間で有意に異なっていた. メスC57BL/6マウスの肝臓から精製したS-100抗原タンパク(0.5-2mg/mLを0.5mL)とcomplete Freund’s adjuvant(CFA、0.5mL)をメスC57BL/6マウスにday0、day7に腹腔内投与し、4週間後に慢性肝炎を発症したか確認した. AST, ALTの上昇と肝組織での肝炎所見を認めている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

AIHマウスモデルの作成と Veillonella disparの培養に時間がかかっているため

今後の研究の推進方策

計画通りに進めていく

次年度使用額が生じた理由

嫌気性菌培養とマウス実験の進行が遅れているため、今後使用していく.

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公開日: 2022-12-28  

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