研究課題
我々は、SEPT9メチル化高感度解析法によるリキッドバイオプシーを開発し、肝癌の検査感度63.2%、早期肝癌の検査感度42%と以前報告している(Hepatol Commun. 2020 Jan 2;4(3):461-470)。本研究では、以前の報告結果をトレーニングセットとし、そのバリデーションを行った。今年度、肝癌症例120例、慢性肝障害症例80例の検体を集積し、メチル化SEPT9(m-SEPT9)測定を行っている。さらに、糖尿病患者における非B非C肝癌(NBNC肝癌)スクリーニングシステム構築のため、FIB-4 index 2.5以上の糖尿病患者をリクルートし、肝画像検査およびm-SEPT9検査用の保存血清と腫瘍マーカー測定を6ヶ月に行うことで、m-SEPT9検査の有用性を検証するprospective studyを行った。しかし今年度は、昨今の情勢から患者リクルートが困難であり、まだ数例のエントリーの状況である。
2: おおむね順調に進展している
バリデーション研究については順調に検体収集ができている。しかし、糖尿病患者における肝癌スクリーニングシステム構築の研究に関しては、昨年来の新型コロナウイルス感染症によるオンライン診療等により、患者リクルートが不十分であった。
患者リクルートが不十分であった糖尿病患者については、当院の糖尿病内科の医師に再度、リクルート依頼をし、症例集積に努める。
今年度は、新型コロナ流行のため、海外および国内学会もweb参加であったため、旅費の計上が不要となり、次年度使用額が生じた。次年度も旅費による使用は不透明な状況であるが、その分を研究遂行の消耗品に充てるよう考慮したい。
すべて 2021 2020 その他
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (11件) 備考 (1件)
Oncology
巻: 99 ページ: 234~239
10.1159/000511940
Microorganisms
巻: 9 ページ: 430~430
10.3390/microorganisms9020430
Applied Sciences(Basel)
巻: 11 ページ: 1882
Clinical and Translational Gastroenterology
巻: 11 ページ: e00176~e00176
10.14309/ctg.0000000000000176
BMC Cancer
巻: 20 ページ: 681
10.1186/s12885-020-07167-8
Lasers in Medical Science
巻: - ページ: -
10.1007/s10103-020-03143-7
Stem Cells and Development
巻: 29 ページ: 1457~1466
10.1089/scd.2020.0123
Clinical Nutrition
10.1016/j.clnu.2020.12.023
巻: 10 ページ: 5403
http://www.med.yamaguchi-u.ac.jp/news/news/post_333.html