研究課題/領域番号 |
20K08332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山崎 隆弘 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00304478)
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研究分担者 |
末廣 寛 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40290978)
高見 太郎 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60511251)
佐伯 一成 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60634756)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 肝細胞癌 / リキッドバイオプシー / メチル化 / SEPT9 |
研究成果の概要 |
近年、非ウイルス肝癌が増加し、進行肝癌で発見される機会が増えている。それに対応した肝癌早期診断の構築は、近々の課題である。その解決策としてSEPT9メチル化高感度解析法によるリキッドバイオプシーを開発し、肝癌の検査感度63.2%、早期肝癌の検査感度42%を達成している。今回、そのバリデーションスタディによる有用性を検討した。全体の陽性率は63.6%であり、ウイルス性肝癌および非ウイルス性肝癌での陽性率に有意な差はなく、早期肝癌での陽性率は45.1%であった。すなわち、バリデーションコホートにおいてもほぼ同等の結果が得られ、高感度メチル化解析法によるm-SEPT9測定の有用性が検証できた。
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自由記述の分野 |
肝臓病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝癌は、他の消化器癌に比べ、難治かつ予後不良である。近年は、非ウイルス性肝癌が増加し、進行肝癌で発見されることも多く、早期発見は予後改善の一番の近道であるが、特に非ウイルス性肝癌に対する肝癌サーベイランスによる早期診断の構築はない。本研究成果は、ウイルス性ならびに非ウイルス性肝癌に関係なく、高感度メチル化解析法によるm-SEPT9測定の有用性が証明できたことから意義のある成果である。社会的意義としては、早期肝癌の5年生存率は約70%に対して、ステージIVの進行肝癌では約20%と著明に低下することから、早期発見により、肝癌の死亡者数減少につながり、健康寿命の延伸を実現できる。
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