研究課題/領域番号 |
20K08364
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
大城 久 自治医科大学, 医学部, 教授 (60381513)
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研究分担者 |
池田 啓子 独立行政法人国立病院機構村山医療センター(臨床研究部), 病態生理学研究室, 室長 (10265241)
福嶋 敬宜 自治医科大学, 医学部, 教授 (40384937)
仲矢 丈雄 自治医科大学, 医学部, 准教授 (80512277)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 膵頭部癌 / 浸潤性膵管癌 / リンパ管侵襲 / 術前化学療法 / ポドプラニン / podoplanin / D2-40 |
研究実績の概要 |
Stage IIの膵頭部原発浸潤性膵管癌の手術症例を後方視的に解析した.癌の最大割面におけるリンパ管侵襲の本数を免疫組織化学的に調べた.術前化学療法施行例(n=9)と術前化学療法未施行例(n=51)との間で,癌の最大割面におけるリンパ管侵襲本数に差があるか否かを検討した.その結果,術前化学療法施行例では未施行例に比べてリンパ管侵襲本数が有意に少ないことが明らかにされた(P<0.05,Mann-WhitneyのU検定).
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
膵頭部原発の浸潤性膵管癌に対する術前化学療法がリンパ管侵襲に与える影響を明らかにすることができた.
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今後の研究の推進方策 |
今後は膵頭部原発のみならず体尾部原発の浸潤性膵管癌の症例も解析し,リンパ管侵襲を抑制する臨床病理学的因子を明らかにしていく予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度内の物品の購入が研究当初の予定よりも少なかったことが主な理由と考えられる. 次年度は必要な物品・消耗品の購入費,および研究協力者への謝金等として研究費を使用する予定である.また,研究成果の学会発表や論文の執筆から出版までの過程でかかる諸費用として研究費を使用する予定である.
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