研究課題/領域番号 |
20K08396
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田尻 和子 筑波大学, 医学医療系, 講師 (60633914)
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研究分担者 |
吉田 恭子 (今中恭子) 三重大学, 医学系研究科, 教授 (00242967)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 心筋炎 / 腫瘍循環器学 |
研究実績の概要 |
免疫チェックポイント阻害剤投与により心筋炎を生じた症例の免疫チェックポイント阻害剤投与前と心筋炎発症時の血清中の自己抗体をプロテオームアレイを用いて検出した。これまでに心筋炎を含む種々の心疾患に関与することが報告されている自己抗体について検討を行ったところ、tropomyosin1-4、Na-KATPase、熱ショック蛋白60に対する自己抗体を検出した。さらに、免疫チェックポイント阻害剤の投与やステロイド治療により生じたサイトカインプロファイルの変化をサイトカインアレイを用いて検討した。心筋炎発症時には免疫チェックポイント阻害剤投与前と比べ、FGF-4、NT-4が上昇し、IL-7、CCL22、IGF-1、TIMP-1が減少していた。ステロイドパルス治療により心筋炎発症時よりIL-4、IFN-γ、CCL17、CXCL13、FGF-4、FGF-6、CX3CL1等が有意に減少し、IGF-1 が有意に増加していた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
目標の患者数に達しておらず、引き続き患者登録を積極的に進めていく必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き患者登録を積極的に進めていく必要がある。また現在はT細胞レパトア解析を行う準備を行っており、準備が出来次第解析に進んでいく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、学会や研究会がWeb開催となったため、出張費として支出予定であった分を次年度に繰り越すこととなった。次年度ではT細胞・B細胞レパトア解析のために使用する予定である。
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