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2022 年度 研究成果報告書

心房性ナトリウム利尿ペプチドの異常生合成機序解明に基づく高精度心不全診断法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08414
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関(財)蛋白質研究奨励会

研究代表者

南野 直人  (財)蛋白質研究奨励会, その他部局等, 研究員(移行) (50124839)

研究分担者 海谷 啓之  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (40300975)
白井 学  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (70294121)
若林 真樹  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (70552024)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード心房性ナトリウム利尿ペプチド / ANP分子型測定法 / β-ANP / proANP / 生合成機序 / 心不全診断法 / 心筋細胞変性
研究成果の概要

心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)には、前駆体proANP、活性型α-ANP、α-ANPの二量体β-ANPが存在するが、β-ANPとproANPは心不全発症により出現する。心不全患者の心房/心室組織のRNA-seq解析やHPLC解析より、β-ANPは心房心筋細胞のタンパク質の品質管理機構が破綻し、誤形成されたジスルフィド結合が修復されずに生成すると考えられた。proANPは心室心筋細胞で変換酵素Corinの発現が低下し、切断されずに分泌されると推定された。β-ANPやproANPの血中濃度や割合より、心不全時の心筋細胞の状態をより正確に評価する技術基盤を確立できた。

自由記述の分野

物質生物化学、タンパク質/ペプチド化学、オミックス解析

研究成果の学術的意義や社会的意義

心不全は様々な要因により心機能が低下した状態で、5年生存率は約50%と極めて低い。超高齢化社会を迎えた我が国では、近い将来に心不全患者が急増し心不全パンデミックに陥る恐れが出ている。しかし、心筋細胞機能を直接回復させる治療薬は無いため、発症予防、重症化阻止が主要な対策である。このため、心エコーなどの画像診断法に加えて、心筋細胞の生化学・生理学的な状態を評価可能な診断法の開発が強く求められている。このような診断法が開発できれば、心不全の発症予防や病態評価、治療法や薬剤の選択、新薬開発にも応用でき、学術的のみならず社会的にも大きな意義があり、健康長寿社会の実現にも不可欠である。

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公開日: 2024-01-30  

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