研究課題/領域番号 |
20K08415
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
片岡 有 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (70463271)
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研究分担者 |
古橋 眞人 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20563852)
小倉 正恒 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (30532486)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | PCSK7 / 冠動脈石灰化 / 冠動脈疾患 |
研究実績の概要 |
本研究は、冠動脈石灰化におけるPCSK7の意義解明を目指すものである。研究4の石灰化が関与しうる急性冠症候群発症予知におけるPCSK7意義解明のため、冠動脈疾患症例のPCSK7の意義を検証している。既に、40例の石灰化を有する冠動脈疾患症例を登録しPCSK7を測定した。急性冠症候群では、安定冠動脈疾患に比してPCSK7値が有意に高値であった。慢性期(1ヶ月、3ヶ月)には、PCSK7値は低下し、両群ともに差は認めなかった。今後も、症例を継続して検証を行う予定である。研究3においては、冠動脈粥腫内石灰化形成・進展とPCSK7の関係を検証するため、2019年より症例登録を開始した。2021年1月の時点で、93例の症例を登録した。100例の登録を目指していたがコロナ禍のため症例登録が困難となり、93例での解析を目指す。本研究では、1年後のフォローアップ検査を予定しており、2021年4月の時点で、1年後のフォローアップ検査は40例に実施している。2021年12月までに93例、全例のフォローアップ検査を完了する。その後に、登録時並びに1年後の血液試料を用いてPCSK7濃度を測定する予定である。PCSK7の1年間における変化と、冠動脈石灰化の進展の関係を明らかにする予定である。これらの解析結果から、冠動脈石灰化形成・進展におけるPCSK7の意義を明らかにし、石灰化治療における新しい薬剤開発への橋渡しとしたく思っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響で症例登録が遅延している。今後も継続して症例登録を進める。
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今後の研究の推進方策 |
冠動脈イメージングの所見とPCSK7の関係解明研究、急性冠症候群発症予知におけるPCSK7の意義解明を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響により症例登録が進まず、未使用の研究費が発生したため
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