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2022 年度 実施状況報告書

SERCA治療介入による心不全患者に投与可能な抗不整脈薬の研究、開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08461
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

矢田 浩崇  国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学三田病院, 教授 (60338051)

研究分担者 湯浅 慎介  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90398628)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード心室性不整脈 / 心不全 / SERCA2 / オプティカルマッピング / 心房細動 / 低酸素モデル
研究実績の概要

本研究の結果を第59回埼玉不整脈ペーシング研究会(2022年7月2日)において発表し、”筋小胞体SERCA2機能低下と致死的不整脈発生の関連について”の演題で最優秀演題賞を受賞し表彰された。SRのCa2+ハンドリング異常と不整脈発生は、リアノジンにおいては多く報告されているが、SERCA2異常の報告はほとんどなく、本研究が高い評価をいただいた。
2022年度 マウス不整脈解析のため、オプティカルマッピングの新たな手法を開発し、解析したマウスの心房細動をCirculation Journal誌(Circ J 2022 Jan 25;86(2):319-329.) に投稿した。Circulation Journal誌のAwards for the Year 2022の基礎研究の最優秀論文賞(First Place in the Experimental Investigation Section)を受賞し、2023年3月12日に第87回日本循環器学会学術集会において表彰された(Circ J 2023; 87: 381-393)。
心エコーの結果、SKIマウスの左室収縮能は低下していないものの、左室拡張障害を起こしており、Ca2+ハンドリング異常が関与していると考えられた。SKIマウスにおいて心機能が低下してないにもかかわらず、心室性不整脈が誘発されており、心機能良好であるのもかかわらず、心室性不整脈が発生するメカニズム1つとしてSERCA機能不全が考えられた。現在、この結果を論文化しているが、コロナウイルス感染症パンデミックによる臨床業務の負担増加によって論文化の進行が遅れており2023年度に完成することを予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

東京都のコロナウイルス感染症パンデミックの影響で、実験の遂行、論文化に大きな遅れがでているが、現在、論文化に向けて執筆中であり、今年度中に、投稿、追加実験を終了し、論文化することを目標としている。

今後の研究の推進方策

コロナウイルス感染パンデミックも落ち着きつつあり、論文化および追加実験を施行する時間も確保できるようになり、SKIマウスにおけるCa2+ハンドリング異常と致死的不整脈について早急な論文化を目指していく。
また、低酸素モデルにおける肺高血圧はSKIマウスでより右室肥大を来すことも2021年のアメリカ心臓病学会、日本循環器学会でも報告した。このメカニズムおよび不整脈原性についても検証しており、近日中に論文化を予定している。

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルスパンデミックによる、臨床業務拡大によって基礎研究を遂行する時間が限られ、当初の予定よりも実験が遂行できず使用金額が減ってしまったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 筋小胞体SERCA2機能低下と致死的不整脈発生の関連について2022

    • 著者名/発表者名
      矢田 浩崇
    • 学会等名
      第59回埼玉不整脈ペーシング研究会

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公開日: 2023-12-25  

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