デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の心不全の機序としてオートファジーによる細胞死に注目した。まず、細胞死が起きていることを患者由来iPS細胞から分化させた心筋細胞を用いて、WSTアッセイを行い証明した。LC3のリポフェクションにより、イソプロテレノール(iso)負荷によりオートファジーが亢進することが示された。 次に、DMDモデルマウスのmdxマウスを用いてisoを負荷することにより、心エコーで心収縮の低下、心拡大、心筋組織の線維化の増加、LC3の免疫染色でオートファゴソームの増加を認めた。DMDの心不全にオートファジーが関わっていることが示唆された。
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