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2020 年度 実施状況報告書

腸内細菌と脾臓B2細胞に着目した、動脈硬化症の分子病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K08478
研究機関横浜市立大学

研究代表者

荒川 健太郎  横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (00806747)

研究分担者 石上 友章  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50264651)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード動脈硬化症 / 腸内細菌 / B2細胞 / 腸管バリア / Leaky Gut Syndrome / 脾臓
研究実績の概要

動脈硬化症の残余リスクは炎症であると考えられているが、その実態は十分明らかにされていなかった。これまでの我々の研究からは、動脈硬化症の残余リスクとしての炎症は、腸内細菌の抗原化、脾臓B2細胞の活性化、ならびに自己抗体の産生で起きる炎症に由来していると考えられる。本研究では、腸内細菌の抗原化が、食生活の乱れによるdysbiosis、腸管壁バリアの障害に由来すると仮定して、このプロセスを制圧することで、動脈硬化症を制圧ないし、改善する可能性を追求している。これまでに、腸内細菌の除菌(Chen L, Ishigami T,2016)、クロライド・チャネル活性化剤Lubiprosotne (Arakawa K, Ishigami T, et al. Plos One, 2019)および、自己抗体が動脈硬化症に果たす役割(Ishigami T, et al. 2013)を明らかにしてきた。今年度は、腸管バリア機能と、腸内細菌を標的にして、動脈硬化症の制圧について、検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

腸内細菌と腸管バリア機能について、現在Anti-bioticsにかわり、Probioticsに注目して検討を進めている。初期段階の実験は、終えており、新たな治療的介入の機会となる可能性が得られた。

今後の研究の推進方策

これまでに得ることができた仮説に基づいて、研究を進めていく方針である。

次年度使用額が生じた理由

現在の研究をより充実させて、動脈硬化症の制圧に結びつく仮説について、より確度の高い形で検証するために、研究費の執行を柔軟に行う目的による。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Gut microbiota and atherosclerosis: role of B cell for atherosclerosis focusing on the gut-immune-B2 cell axis2020

    • 著者名/発表者名
      Chen Lin、Ishigami Tomoaki、Doi Hiroshi、Arakawa Kentaro、Tamura Kouichi
    • 雑誌名

      Journal of Molecular Medicine

      巻: 98 ページ: 1235~1244

    • DOI

      10.1007/s00109-020-01936-5

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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