研究課題/領域番号 |
20K08480
|
研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
久米 輝善 川崎医科大学, 医学部, 講師 (60341088)
|
研究分担者 |
上村 史朗 川崎医科大学, 医学部, 教授 (60224672)
山田 亮太郎 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70388974)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 冠動脈疾患 / 冠動脈ステント / 分岐部病変 |
研究実績の概要 |
左冠動脈を模した分岐部人工血管モデルを作成し、冠動脈ステント(Xience Sierra)を用いてベンチテストを行った。それぞれ分岐部手枝に冠動脈ステントを側枝をCross-overする形で留置し、側枝入口部をProximal balloon edge dilatation法で拡大した群(n=5本)、2本のバルーンをLong overlappingさせたKissing balloon inflation(KBI long群、n=5本)、Short overlappingさせたKBI short群(n=5本)に分けて比較検討を行なった。光干渉断層撮影法(Optical coherence tomography: OCT)で各手技前後でのステントの観察を行った。また側枝側から小型内視鏡を挿入し、側枝入口部のステントのJail状況を観察した。これらのデータを基に各手技群間での最終的なステントの拡張性や変形、側枝入口部のJail率を評価し、分岐部病変に対する冠動脈ステント留置方法で最適な方法を明らかにする予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和2年度に計画していた実験は予定通り施行し得た。今後データの解析を行い、令和3年度に予定している臨床データの収集を進める予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
臨床データの収集に遅延や漏れがないように、症例のデータベース化を進める。予後データの解析では、当院以外でフォローアップする症例の経過観察が確実に行えるよう地域のかかりつけ医との連携を密にとるようにする。
|
次年度使用額が生じた理由 |
実験はおおむね計画どおりに進んでおり、費用は計画していた冠動脈ステントの購入に充てたが、単価に誤差が生じたため誤差分が次年度に持ち越しとなった。次年度に追加で冠動脈ステントを購入し引き続き実験を行う予定である。
|