研究課題/領域番号 |
20K08484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
岡澤 慎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (40414130)
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研究分担者 |
中岡 良和 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (90393214)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 肺高血圧症 / 肺動脈性肺高血圧症 / アリルハイドロカーボン受容体 / 組織特異的遺伝子欠損マウス |
研究成果の概要 |
肺動脈性肺高血圧症(Pulmonary Arterial Hypertension:PAH)は肺小動脈や肺細小動脈に原因不明の狭窄・閉塞を来たす、厚労省指定難病である。PAH治療に使用可能な薬剤は何れも血管拡張薬のため、新しい治療薬の開発が喫緊の課題である。本研究では、芳香族炭化水素受容体AHRの活性化がPAHの発症・重症化を引き起こすメカニズムを検討した。組織特異的AHR欠損マウスや重症度の異なるモデル動物等の解析により、PAHの病態形成に関与する可能性のある組織・細胞が示唆され、血管内皮細胞におけるAHR依存性の遺伝子発現変化がPAH重症化の一要因となり得ることが示唆された。
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自由記述の分野 |
循環器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺動脈性肺高血圧症(Pulmonary Arterial Hypertension:PAH)は肺動脈に原因不明の狭窄・閉塞を来して肺動脈圧の上昇から右心不全に至る予後不良の厚労省指定難病である。PAH治療に使用可能な血管拡張薬には限界があり、別の機序に基づく創薬が待たれている。本研究では、芳香族炭化水素受容体(aryl hydrocarbon receptor: AHR)に着目し、種々の動物モデルを駆使し、関与する組織・細胞とAHRの下流分子を同定した。本研究成果から、AHRの下流分子がPAHの新規創薬ターゲットとなり得ることが示唆された。
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