心筋梗塞心不全モデルマウスに対して乳がん細胞である4T1細胞を接種することで、心不全と癌進行のメカニズムの解析をおこなった。心筋梗塞作成2週後に4T1細胞を接種したマウスにおいては、shamマウスと比較して乳がん組織量の増大結果が得られた。心機梗塞マウスの血中NGF濃度が増加が認められたため、4T1細胞にNGF刺激をおこなったところ、腫瘍細胞増加が認められた。NGFの受容体であるTRKAをsiRNAも用いて発現低下させたところ、4T1細胞増加の抑制が得られた。これらにより、心筋梗塞により増加したNGFが乳がん進行を促進していると結論した。
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