持続性心房細動における肺静脈隔離後の左心房内低電位領域の割合は、左房拡大にもかかわらず実際は軽度であった。再発群と非再発群間で、最大高周波数の値に有意差を認めなかった。低電位領域は、中隔、前壁、下壁に多く認めた。心房細動の駆動源である渦巻き型旋回興奮波(ローター)の出現頻度については、持続性心房細動において肺静脈隔離後も多く認めたが、再発・非再発群で有意差を認めなかった。領域の割合は軽度であるが、低電位領域と、その高周波数部位とのoverlap部位が、再発・非再発群で有意差を認めた。心房の傷害心筋・繊維化における高周波数部位が心房細動の駆動源を表すと考えられた。
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