研究課題/領域番号 |
20K08509
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平間 崇 東北大学, 大学病院, 助教 (80510338)
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研究分担者 |
大石 久 東北大学, 大学病院, 講師 (60451580)
野田 雅史 東北大学, 大学病院, 准教授 (70400356)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | HIRA-TAN / 肺移植 / 感染症 / PCR / 非結核性抗酸菌 / 緑膿菌 |
研究実績の概要 |
【研究の目的】 片肺移植を受けた患者の移植肺、固有肺から気管支鏡で各々検体を回収し、どのような病原体が感染症をきたすのかを調べる。通常の微生物検査とあわせ、HIRA-TAN法を実施することが本研究の目的である。各々の肺で治療対象となる病原体の保有状態を解析する。 【研究実施計画】 臨床試験を実施するにあたり、肺移植患者のデータベースを構築した。背景となる抗HLA抗体(ドナー特異的抗体)の保有状況を調査し、学術論文として報告した(Kumata S, Hirama T et al BMC pulmonary medicine 2020)。背景となる病原微生物の保有状況を調査し、学術論文として投稿中である。HIRA-TAN法を実施するための検査体制を確立した。肺移植後の緑膿菌保菌状態と予後の解析、また、感染性肺障害が移植後予後にどれほど関与するか検証し学術論文として報告した(Hirama T et al BMC Pulmonary Medicine 2021)。これらについて、第57回日本移植学会総会、第61回日本呼吸器学会学術講演会、第70回日本感染症学会東日本地方会学術集会で報告した。肺移植後に肺非結核性抗酸菌症をどれほど合併するのか、また、移植肺機能不全に寄与するかも調査し学術論文として報告した(Hirama T et al Transplant Infectious Disease 2021)。一方、肺移植登録された患者が感染性肺障害などで待機中死亡するかを調査し、学術論文として報告した(Hirama T et al BMC Pulmonary Medicine 2021)。移植後感染症などの合併症が、肺移植レシピエントの筋力低下に寄与することも報告した(Nikkuni E, Hirama T et al BMC Pulmonary Medicine 2021)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響で臨床試験を実施することが容易ではなかったため。ただし、可能な範囲で学術論文の発行を継続できている。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画にそって研究を実施する。状況に応じて研究期間の延長を考慮する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で研究計画に遅れが生じているが次年度に研究を予定する。
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