研究課題
基盤研究(C)
抗原提示細胞・免疫細胞の連鎖によるアレルギー反応により過敏性肺炎は発症する。本研究では、アレルギー反応の連鎖過程において未解明である樹状細胞とγδT細胞が線維化にどのような役割を解明した。IL-17A産生のγδ T cellは鳥関連過敏性肺炎では増加し、農夫肺モデルでは変化を認めないことがわかった。抗鳥関連過敏性肺炎モデルでconventionalDC2が優位に増加しており、Th17への免疫連鎖に関連していることが示唆された。
びまん性肺疾患
過敏性肺炎は特定の抗原に対する免疫・アレルギー反応で発症する間質性肺炎である。このうち慢性過敏性肺炎は潜在性に肺が線維化する。慢性・線維化するタイプはの5年生存率は30〜40%と極めて予後不良である。本研究成果により特発性肺線維症にも共通する肺線維化のメカニズムが明らかになり、線維化をきたす間質性肺炎の治療の一助になると考える。