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2022 年度 研究成果報告書

重症呼吸器感染症の免疫動態解明とIL-7を含めた新規免疫療法ストラテジーの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08517
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

進藤 有一郎  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (60608884)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード重症肺炎 / 術後肺炎 / 肺非結核性抗酸菌症 / 肺MAC症 / 免疫機能障害 / 免疫細胞疲弊 / 免疫療法
研究成果の概要

本研究は重症・難治性呼吸器感染症である重症市中肺炎、術後肺炎、肺Mycobacterium avium complex (MAC)症患者検体を用いて実施した。市中肺炎と術後肺炎間ではリンパ球と好中球数の動態が生存例と死亡例では異なり、市中肺炎予後不良例では予後良好例に比べて、活性化マーカーの発現がT細胞上でより多くみられたが、共刺激分子の発現が予後不良例では低下した状態で推移していた。肺MAC症ではT細胞上の共抑制分子の発現が健常人よりも高頻度にみられ、細胞分化やサイトカイン分泌に関わる転写因子の発現にも差があった。肺MAC症では罹病期間が長期になると免疫細胞機能が低下する傾向がみられた。

自由記述の分野

呼吸器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、最初の侵襲が大きい(感染が重症あるいは外科手術の侵襲度が高い)とその後に免疫細胞疲弊が起こりやすく、またMACのように病原体自体が比較的弱毒の場合は罹病期間が長いほど免疫細胞疲弊を来しやすい傾向がみられた。これらは重症・難治性呼吸器感染症患者の新たな免疫療法ストラテジーを構築するうえで学術的に重要な知見であり、予後不良となる患者を救命するための治療に繋がる社会的意義もある知見である。

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公開日: 2024-01-30  

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