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2021 年度 実施状況報告書

TGF-β 誘導性分子を標的とした新規肺線維症治療戦略の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K08525
研究機関昭和大学

研究代表者

雷 小峰  昭和大学, 医学部, 助教 (00595069)

研究分担者 金山 朱里  昭和大学, 医学部, 准教授 (10338535)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード肺線維化
研究実績の概要

線維化疾患は慢性炎症を伴って臓器実質細胞が損傷され、コラーゲンなどの細胞外マトリックスの異常蓄積を特徴とする難治性疾患である。代表的な線維化疾患として肝線維症や腎線維症、さらに肺線維症では特に診断から短い生存期間が問題となる特発性肺線維症が挙げられる。これらの線維化疾患に対する有効な治療法は未だなく、治療薬の開発に向けた分子基盤の解明が必要とされている。我々は、肝線維化発症時に線維芽細胞活性化制御分子として H2O2-inducible Clone5 (Hic-5, 別名TGF-β1i1) を同定した。本研究では肺線維化における Hic-5 の機能に着目し解析を行う。その結果から、Hic-5 が肺線維症を始めとする線維化疾患の新規創薬ターゲットとなり得る分子であるか最終判断し、積極的な線維化疾患創薬シーズの開発に必須の分子基盤を確立することを目的とする。当該年度は、マウス肺線維症モデルの作成と病態進行に関する予備的な検討を免疫染色法、ウエスタンブロット、RT-PCRを用いて行った。特に線維化を発症したマウス肺における Hic-5 高発現細胞の同定を種々の細胞マーカーを用いて解析した。さらにマウスより肺線維芽胞を単離培養し、野生型と Hic-5 欠損マウス由来の肺線維芽細胞を用いて細胞機能の解析を行なった。来年度は引き続き Hic-5 欠損効果の評価をマウス生体レベルおよび分離培養した細胞を用いて解析する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Covidの影響で動物繁殖スケールを縮小しなければならなかったため。

今後の研究の推進方策

①マウス肺組織の解析:Hic-5欠損マウスにおける線維化進行度の評価を行う。さらに線維化以外に炎症細胞の浸潤や活性酸素種の産生量を確認する予定。
②肺組織だけではなく、血漿サンプルの解析も予定している。血中の線維化マーカーや炎症反応の値を確認する予定。
③マウス肺線維芽細胞以外にマウス肺胞マクロファージなどの炎症細胞も単離し、cocultureで解析する予定。

次年度使用額が生じた理由

注文した細胞は流通の影響で年度内に到着していませんでした。
次年度に到着する予定です。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 頭部に生じた硬化性萎縮性苔癬の1例2021

    • 著者名/発表者名
      雷小峰,佐々木大和,岩橋ゆりこ,岩立和子,北島真理子,荒木信之、山内輝夫、小林香映,渡辺秀晃
    • 学会等名
      第897回東京地方会

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公開日: 2022-12-28  

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