CTNNB1変異陽性非小細胞肺癌細胞株HCC15及びA427においてLGR6ノックダウンの有無による発現変動をmRNAシークエンス解析し、LGR6関連遺伝子とパスウェイを同定した。これらの遺伝子には腫瘍促進や癌幹細胞化との関連が示唆されるものが含まれていた。スフェロイド形成細胞と接着細胞の二相性増殖を示すA427においてLGR6はスフェロイドで高発現しており、スフェロイド細胞と接着細胞の発現プロファイルを比較するmRNAシークエンス解析で同定された遺伝子群には癌幹細胞化との関与が報告されているものも複数含まれていた。「特発性肺線維症シグナル伝達経路」が共通したLGR6関連パスウェイであった。
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