研究課題
3つのヒト肺扁平上皮がん細胞株(LK-2, EBC-1およびH226)と4つのヒト口腔扁平上皮がん株(HSC2, HSC3, HSC3-M3およびHSC4)、および正常肺、口腔上皮細胞において、epithelial-stromal interaction 1 gene (EPSTI1)遺伝子発現を調べた。遺伝子発現はRT-PCRおよびWestern blotを用いた。口腔では正常細胞に比べいずれの細胞株でもEPSTI1のmRNA発現、タンパク発現が更新していることを確認した。一方、肺では口腔とは全く逆に、正常細胞に比べいずれの細胞株でもEPSTI1のmRNA発現、タンパク発現が有意に低下していることを確認した。さらなる検討のため、口腔がん細胞株にはsiRNAによるEPSTI1遺伝子抑制細胞株を、肺がん細胞株には過発現ベクターによるEPSTI1遺伝子過発現細胞株を作成した。それぞれの細胞株において、EPSTI1が目的通り修飾していることをRT-PCRとWestern blotにより確認した。またRNA array解析のためにそれぞれの細胞からRNAを抽出した。
2: おおむね順調に進展している
当初の予定通り、順調に進んでおり、次年度に向けた準備も行うことができたため。
遺伝子発現修飾系が完成した遺伝子から順次フェノタイプ解析、in vitroにおける薬剤感受性試験を行う。これにはEMT形質の抑制による効果、細胞死の形態に関する研究を同時に行う。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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