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2021 年度 実施状況報告書

Mieap液滴によるCOPD病態の制御

研究課題

研究課題/領域番号 20K08578
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

和久井 大  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10773533)

研究分担者 荒屋 潤  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90468679)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードCOPD / 細胞老化 / Mieap液滴 / カルジオリピン
研究実績の概要

① 野生型とMieapノックアウトマウスを用いて、6か月間の喫煙暴露による検討を行った。肺の組織学的な検討から、野生型と比べてMieapノックアウトマウスにおける肺気腫様病変の増悪を認めた。また気管支肺胞洗浄液による検討では、Mieapノックアウトマウスにおける炎症細胞浸潤の増加が観察された。以上からMieapによるミトコンドリア恒常性維持が、COPD病態進展に対して抑制的に作用している可能性が示唆された。

② COPDおよび正常肺組織の肺ホモジネートを用いてMieapの発現量を検討し、結果COPD肺における発現低下を観察した。Mieapの発現低下のCOPD病態進展への関与がさらに示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定に従い、検討が進展している。

今後の研究の推進方策

① MieapをsiRNAによるノックダウン,または発現ベクターにより過剰発現した気道上皮細胞を用いて喫煙暴露し、ミトコンドリア恒常性維持に与えるMieapの役割を、ミトコンドリアROS産生(MitoSOXや、ATP合成能(フラックスアナライザー)の点から検討する。
② Mieapノックアウトマウス肺組織、COPD患者肺組織を用いて、質量分析によりミトコンドリアのカルジオリピン量や酸化修飾に与える影響を検討する。

以上の検討により、Mieap液滴がミトコンドリアのカルジオリピン恒常性維持で重要な役割を果たし、ミトコンドリア恒常性維持作用によりCOPD病態進展に対して抑制的に作用することを機序も含めて明らかにする予定である。

次年度使用額が生じた理由

順調に検討は進んでいるが、今後質量分析などのコストが予測され、次年度に一部繰り越しした。

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公開日: 2022-12-28  

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