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2022 年度 研究成果報告書

シクロフィリンDをターゲットとしたANCA関連血管炎の新規治療開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08581
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

中沢 大悟  北海道大学, 大学病院, 助教 (60724135)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード腎炎 / ANCA関連血管炎 / 好中球
研究成果の概要

ANCA関連血管炎は, 病原性自己抗体の産生とともに血管壊死により臓器障害が引き起こされる自己免疫疾患である. 本研究では壊死誘導因子の一種であるシクロフィリンD(CypD)に着目し, CypDの制御が好中球の異常活性化と血管内皮細胞傷害を抑制することを解明した. 2種類のモデルマウスにおいて, CypD遺伝子の除去により臓器障害が改善することを明らかにした. 現在のAAVの治療の主体は強力な免疫抑制治療だが, 免疫抑制による感染症死が多いこと等が問題である. 本研究の結果から, CypDを新たな治療標的とすることで, 免疫抑制を起こさずに, AAVの臓器障害が改善する可能性が示唆された.

自由記述の分野

腎臓病

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗好中球細胞質抗体 (ANCA) 関連血管炎は、外来微生物の侵入を阻止する好中球を異常に活性化する自己抗体であるANCAが何らかの機序で作られます。そのANCAにより活性化された好中球が体中の毛細血管で暴走し、腎臓や肺の毛細血管に壊死を引き起こして急激な腎不全や肺出血をきたす難病の一つです。治療は強力な免疫抑制薬が必要ですが、免疫力を低下させることで感染症による副作用が多いことが課題であり、本研究では免疫を抑制せずに好中球の暴走を阻止する治療の開発を目的としてCyclophilinDという標的を見つけ、治療効果を動物モデルで検証しました。今後は患者さんへの応用が期待されます。

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公開日: 2024-01-30  

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