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2022 年度 研究成果報告書

メカノバイオロジーに基づく腎臓病の病態解明と新規診断・治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08616
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関杏林大学

研究代表者

長瀬 美樹  杏林大学, 医学部, 教授 (60302733)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードメカノバイオロジー / Piezo2 / メサンギウム細胞 / 傍糸球体レニン産生細胞 / 血管外膜線維芽細胞 / 急性腎障害 / 慢性腎臓病 / 高血圧性腎障害
研究成果の概要

腎臓の細胞は血流や血圧、尿流に起因する様々なメカノ刺激にさらされているが、その感知応答機構は不明な点が多い。今回、メカノセンサー分子Piezo2に着目し、正常腎においては糸球体メサンギウム細胞と傍糸球体細胞(レニン産生細胞)に限局して発現すること、発生過程ではFoxd1陽性の後腎間葉前駆細胞とそのリニエッジ細胞群に発現すること、脱水症や糸球体高血圧を伴う高血圧性腎障害モデルで細胞特異的に増減すること、降圧薬治療で腎障害の抑制とともに低減することを明らかにした。

自由記述の分野

腎臓病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病・高血圧などを発症基盤とする慢性腎臓病(CKD)や、救急医療や集中治療室患者で頻度の高い急性腎障害(AKI)は、患者の生命予後やQOLに大きく影響する疾患であるが、未だ有効な治療法がない。現在Piezo2阻害の影響を解析しているが、メカノ感受応答システムの入り口にあたるメカノセンサーPiezo2は、腎臓病治療法の新たな標的として有望と考えられる。CKDやAKIに対し、病態に基づく特効薬が開発されれば、透析を必要としない健康な長寿社会が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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