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2023 年度 研究成果報告書

自己免疫性腎炎の病態に関係する細胞表面上の自己抗原複合体の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08622
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

三浦 惠二  藤田医科大学, 保健衛生学部, 講師 (20199946)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード抗血管内皮細胞抗体 / 自己抗体 / 自己抗原 / 細胞表面抗原 / 血管炎
研究成果の概要

当初の計画では、自己免疫性腎炎患者のリンパ球から、EBウイルスを用いたリンパ芽球細胞株を株化すること、さらに自己抗体産生細胞のクローニングを外注予定だった。しかしサービスが中止となったため研究方法を変更した。
古典的な免疫沈降法を採用した。患者血清からIgGを精製し、血管内皮細胞(HUVEC)の膜画分に反応させた。IgGに結合したタンパク質を回収し、プロテオミクス解析を行った。患者血清だけで検出されるタンパク質が73種類判明した。さらにProteome discoverer 解析により、局在が細胞膜と想定される7つのタンパク質を特定した。これらが新たな自己抗原かどうかの確認実験を進めている。

自由記述の分野

分子免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多様な自己免疫疾患には、それぞれ特徴的な自己抗原が同定され、各疾患の診断基準となる検査に使われている抗原も多い。しかしそれら自己抗原の多くが細胞内に局在するタンパク質であるのに対し、患者血清中には細胞表面に結合する自己抗体、例えば抗血管内皮細胞抗体(AECA)が検出されることも多く、その矛盾は長年の疑問である。
本研究では、自己免疫性腎炎患者血清中に存在する自己抗体の中に、血管内皮細胞表面に局在する膜タンパクに結合する抗体がある、という観点から、その膜タンパクを同定し、新規自己抗原として検査や病態解明に利用することを目的とした。現在までに、7つの候補タンパクが同定され、確認実験を実施中である。

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公開日: 2025-01-30  

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