研究課題
本年は、共同研究機関より9例の原発性胆汁性胆管炎(PBC)の剖検症例の生前臨床データと剖検時腎臓を含めた各種臓器のパラフィン未染標本を得た。剖検例9例中2例がPBC疑いの症例であった。生前のPBC診断確定症例の7例の内訳は、生検診断による確定例が4例、血清学的診断による確定例が3例であった。これら剖検例は、原疾患にPBCがあったこともあり、女性6例、男性3例と女性の頻度が高く、IgMPC-TINの性別構成に酷似していた。これらの剖検例の詳細な生前の臨床経過(カルテ情報から)の解析から、血清IgM高値、尿糖の有無(糖尿病以外)、低K血症の有無(尿細管性アシドーシスが生前評価が出てきている症例は無かった)、抗ミトコンドリア抗体の有無、シェーグレン症候群の合併の有無などから、臨床所見的にIgMPC-TINの合併の可能性がある症例が2例見出された。今後、集積した9例すべての剖検例において、順次抗IgM抗体と抗CD138抗体による免疫2重染色を行い、腎臓のみならず、得られたすべての臓器におけるIgM陽性形質細胞の分布の解析を行う予定である。臨床経過からIgMPC-TINの合併が疑われない症例においても、IgM陽性形質細胞の浸潤が多いかは興味深い点である。しかし、剖検サンプルは、亡くなる直前の病態修飾が当然加わっているため、どこまで正確に判断出来るかは、難しい問題であり、慎重に評価する必要がある。
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