研究課題/領域番号 |
20K08631
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
内村 幸平 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (00646119)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | iPS細胞 / オルガノイド / 細胞アッセイ |
研究実績の概要 |
研究者が過去の発表したヒトiPS細胞から腎臓オルガノイドへ分化誘導する培養条件では現在山梨大学にて使用している理研BRCから分与頂いたヒトiPS細胞(201B7)株に対する分化効率が悪く、細胞株に対応した培養条件の見直しを行っている。成長因子や培養液を微調整することで腎臓オルガノオイドを安定して作製することを目指しているが、満足できる条件設定には至っていない。そのような状況下においても作製に成功した腎臓オルガノイドを用いてヒト特有の病態である高尿酸血症を模倣すべく実験を進めている。尿酸を溶解するには強アルカリ性の水酸化ナトリウムを使用する必要があるが、水酸化ナトリウムを添加するコントロール群においても細胞障害が惹起されてしまい、現在尿酸の溶媒についても条件の検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
使用している理研BRCから分与頂いたヒトiPS細胞(201B7)株に対する最適な腎臓オルガノイド分化誘導条件を模索することに多くの時間を要している。また、コロナウイルスの感染拡大により緊急的な診療を余儀なくされ、実験計画を立てることが出来ず細胞を一旦閉じざるを得ない状況が続いているため予想よりも大幅に遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
2022年10月より本研究に従事する人員を増やし、効率的に腎臓オルガノイドを作製できる体制を整えて実験計画の遅延を挽回する予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
本計画で使用しているヒトiPS細胞株に適した腎臓オルガノイド分化誘導条件を確立するために想定していた以外の成長因子や培養液を購入する必要があったため。
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