研究課題/領域番号 |
20K08641
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
竹中 恒夫 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (90179656)
|
研究分担者 |
アリフ・ウル ハサン 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (00570368)
西山 成 香川大学, 医学部, 教授 (10325334)
宮崎 孝 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (30265417)
丸茂 丈史 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (70265817)
石井 直仁 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80212819)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | クロト |
研究実績の概要 |
今年度はループス腎炎モデルである雌性NZBW/F1マウスを対象としてクロト蛋白補充の効果を検討した。 まずNZBW/F1では腎臓の内因性クロト発現も尿中排泄も血中濃度も低下していた。クロト蛋白補充はクロト蛋白の血中濃度を回復するに十分であった。外因性のクロト蛋白補充は内因性のクロト発現も改善した。 クロト蛋白補充により糸球体濾過率に変化はなかったが、腎アンジオテンシン濃度と血圧は低下し尿中アルブミン排泄も改善した。糸球体病理には有意な変化を認めなかった。 クロト蛋白補充により制御性T細胞は低下傾向を示したが、抗DNA抗体に有意な変化はなかった。 免疫沈降実験ではクロト蛋白はTACIに結合することが示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症のためキャンパスへの立ち入りを一時禁止する等の大学の方針に従い、一時的に実験を中止せざるを得なかった。
|
今後の研究の推進方策 |
コロナ禍ため、研究もやや遅滞しており、時間軸に沿った研究遂行のためにも適切な人材の追加が必要である。 来年度は共同研究者を一名増員して研究の推進にあたる。新たな研究者は、国立がん研究所や埼玉医科大学で科研費を取得されて研究を行われた実績がある。以前、泌尿器科領域の研究をされており、研究分担者として適格であり申し分ない。 来年度は、新しい研究者の協力のもと、水腎症モデルにおけるクロトの腎保護作用に加えて、アルドステロン高血圧における腎障害についても検討を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究がやや遅れているため、来年度に使用する。
|