研究課題
アルドステロン高血圧で尿細管細胞に老化が見られるが、クロトの投与で酸化ストレスの軽減とともに老化が抑制されることが判明した。アルドステロン高血圧の尿細管細胞においてクロト投与がSuperoxide dismutaseとMitochondrial transcription factor Aに遺伝子発現を増加させた。更に、Western blotではPTEN-induced putative kinase 1(PINK1)蛋白の上昇に加えてPINK1のリン酸化もクロト投与群で亢進していた。また、PINK1の免疫染色を用いた病理学的検討では、クロト投与が細胞質の染色を増加させた。以上より、機能異常に陥ったミトコンドリアのautophagyを正常化することがクロトの老化抑制機序として考えられた。
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Kidney and Blood Pressure Research
巻: 48 ページ: 326~337
10.1159/000530469