研究課題
基盤研究(C)
皮膚の付属器官である毛は、様々な役割を果たしている。近年、科学技術の進歩により、毛の発生を一部再現可能となったが、その『制御』は、いまだ実現できない。そこで、本研究では、毛の発生・制御を詳細に解析することで、発毛制御を試みる目標を立て、その実現のための細胞ツールを開発した。それを用いて毛の発生を精査した結果、Wntシグナルにより発毛を制御可能であることが示唆された。
発毛再生医学
本研究により、発毛というイベントにおける細胞の追跡を可能とする「材料」を開発することに成功した。その成果は、発毛メカニズムを詳細に解析することのみならず、様々な条件変更により、発毛効率も比較することが可能となった。そのため、発毛に適した薬剤選択や、基礎的データの蓄積により、今後、脱毛治療などの発毛再生医療分野において、福音をもたらすと考える。